『音色のお茶会』
「密やかに戯れて」
仲の悪いふりをしながら、俺たちは想いを交し合う。公言できない関係という後ろめたさが逆に、二人の関係を密にさせていく。
君の音が嫌いだと言うその裏で、君の音に惹かれてやまないのだと甘い言葉を交わす。
お前の態度が気に食わないのだと言うその裏で、そんなお前が好きなんだと抱き締め合う。
お互いに何の興味もなさそうな態度でいるときも、相手の言動をいつだって気にかけている。
人目の隙を見て視線を交わし、目も合わせないでそっと触れ合う。
すれ違い様に指を絡ませてみたり、机の下で少しだけ膝を触れてみたり、二人だけの秘密を共有する。
誰も知らないけれど、二人だけが知っている。
俺たちは、そんな恋をしている。
2015.2
拍手第22弾その2。
いちゃいちゃ?
イチャイチャ度が低くてごめんなさい。
でもこう、二人だけの秘密、みたいな雰囲気は大好きです。
拍手第22弾その2。
いちゃいちゃ?
イチャイチャ度が低くてごめんなさい。
でもこう、二人だけの秘密、みたいな雰囲気は大好きです。