『音色のお茶会』
「気付けば日曜日」
日曜日だと自覚しないままに見た時計の針はとっくに真夜中の12時を大きく回り、日付が変わっていることを無言で告げていた。気を失うように眠りへと落ちた土浦に無理をさせてしまったのだと気付いて顔を覗き込めば、薄暗くてはっきりとはわからないが、安らかな寝顔というよりは少し疲れた表情をしているようにも見えた。
いつもより余裕がなかったという自覚はある。理性よりも衝動のほうが強く、触れた途端に自分を抑えることが出来なくなった。
こんな衝動は初めてで、少し戸惑う。人を好きになったこと自体初めてで、それが普通なのかどうなのかさえ自分では判断出来ない。
そんな俺の行動に何かしらの文句の言葉を投げつけてきながらも受け入れてくれている土浦に、申し訳ないと思いながら、それ以上に嬉しいと思ってしまう。
俺だから許されているのだと、自惚れてもいいのだろうか。
それを聞いてみたいと思い、だが、聞いても素直に答えてはくれないような気もする。
色々な反応を思い浮かべながら、目を覚ましたら一番に聞いてみようと心に決めて土浦を抱き締める。
答えはまだ聞かせ貰っていなかったが、ありがとうと、耳元でそっとささやいた。
2012.6
拍手第14段その7。
It will be Sunday if you notice
今日も君が愛おしい
月森君は自分の想いに対して
デレ度120%が希望なのですがどうでしょうか?
拍手第14段その7。
It will be Sunday if you notice
今日も君が愛おしい
月森君は自分の想いに対して
デレ度120%が希望なのですがどうでしょうか?