『音色のお茶会』
「けだるい月曜日」
月曜日の授業中、ぼんやりとした意識の中に浮かんでくるのは月森のことばかりだった。休み明けの月曜日といえば眠くてたまらないことなどよくあることだが、今日は一段と眠い。
おまけに授業は苦手な教科ばかりで、体育があるのは嬉しいが、午後一だったりするから次の授業の眠さといったらたまらない。
いつも以上に眠い原因など考えなくてもわかっている。わかっているから気分は思い切り複雑だ。
睡魔に負けそうになって夢と現を彷徨う意識が思い出すのは余計なことばかりで、でもそれを嫌だと思っていない本心にも実のところ気付いている。
ただ、気付いているからといって素直に認められるわけでもなく、月森を目の前にしたらそんなこと言葉にするなんて出来ず、でも態度でばれているらしいことを知らされて、どうしようもなく恥ずかしい気分にさせられた。
とりあえず、今日は月森との約束がなくてよかったと思う。
本心と建前が頭の中でぐちゃぐちゃになって、俺は眠気を覚ますように頭を思い切り振った。
これ以上考えているととんでもない答えを出してしまいそうになって、今日は早く帰って早く寝てしまおうと思った。
2012.6
拍手第14段その1。
Languid Monday
今日は考え事をしてはいけない
土浦君はどうあがいても月森君に振り回される
運命なんじゃないかなぁと思うのですがどうでしょうか?
拍手第14段その1。
Languid Monday
今日は考え事をしてはいけない
土浦君はどうあがいても月森君に振り回される
運命なんじゃないかなぁと思うのですがどうでしょうか?