『音色のお茶会』
「雨雲は風に流されて青空になる」
物事はもうなるようにしかならない
気付けば一日中、月森のことを考えている。
勉強をしていても、食事をしていても、憂さ晴らしに身体を動かしていても、何をしていても頭の片隅には必ずあいつがいる。
こんなにも気になる理由は何なのだと考えれば、その答えにはもうなんとなく気付いている。
それは俺が気になっているから。
そんなことあるはずがないといくら否定してみても、どう廻っても最終的にはいつも同じところに辿り着いてしまう。
もちろんあんなことを言われたという前提があって、だから自発的なんかではないのだが、それでもどうでもいいと切り捨てられないということは、そこに自分の意思も含まれているのだと認めざるを得ない。
だからといって、はい、そうですね、俺も同じ気持ちみたいですよ、なんて簡単には認められないし、それを言葉にすることなんてもっと出来やしない。
それに、気になっているというのは事実だとしても、その先の気持ちが俺自身にもよくわからない。
好きな訳じゃない。嫌いな訳でもない。でも、どうでもいいって思っている訳でもない。
あやふやで曖昧で、自分でもよくわからない感情に振り回される。
答えがいくつも用意されているのは困る。
数学みたいに答えがひとつしかないなら、たぶんもっと簡単に答えを出すことが出来たはずだ。
でももしかすると、俺の中にあった答えは最初からひとつだったのかもしれない。
月森のことが気になってしょうがない。
この気持ちを素直に認めたらどうなるのだろうか。
事態はいい方向へと向かってくれるのだろうか。
雨上がりの空から、眩しい太陽が顔を見せる
2010.6
拍手第9段その3。
お天気でいえば、雨のち晴れ。
自覚しそうな第3話です。
拍手第9段その3。
お天気でいえば、雨のち晴れ。
自覚しそうな第3話です。