TeaParty ~紅茶のお茶会~

『音色のお茶会』

「惚れた弱みに付け込んでみた・・。(蓮梁)」*せいわ様リクエスト&タイトル*

「それにしても、当たり前のように相部屋なんだな、俺たちって」
「メンバー全員に加え、先生までもが俺たちの関係を知っているんだ。そうならないほうがおかしいと思わないか」
「いや、わかっているなら離すほうが普通なんじゃないか。休み中の合宿とはいえ学校行事なんだし」
「梁太郎は別のほうがよかったのか」
「いや、別にそうは言ってないし思わないけどさ…。だからってこれはないだろうと思うのは俺だけか」
「そうだろうか。俺は大歓迎だ」
「だ、大歓迎って…。何、考えてんだよ、蓮」
「ここは夜になると寒くなるそうだから、一人で寝るより寒くないだろうと思っただけだ。君こそ何を考えていたんだ」
「えっ、あっ、だから、その……」
「梁太郎が望むなら、それ以上のことを実行しても構わないが、どうする」
「それ以上って、なんだよっ」
「さぁ。なんだろうな…」
「………っ、お前、ずりぃ…」
「せっかく梁太郎と二人きりの時間とこの部屋が与えられたんだ。使わない手はないだろう」
「やっぱり最初からその気だったんじゃないかっ」
「君も、だろう」
「違っ……ぅ……」
「本当に…?」
「……そんなこと、聞くなよ…。俺だって蓮のこと…す、好きなんだから、仕方ないだろう…」
「すまない、その言葉だけで十分だ。俺はいつも君に付け込んでいるな」
「蓮なら、付け込まれても、いい…ぜ…」
「・・。頼むから、そんなに煽らないでくれ」



2010.3
拍手第8段その6。
惚れた弱みはお互い様ってとこか。

リク内容は「蓮梁の二人で合宿での話。
部屋割りとか、夜の一幕とか、目覚めとか…」
ということでこんなお話になりました。
はっきりと書かなかったですが、どんな部屋で
どんな夜を過ごして、どんな朝を迎えたかは
ご想像にお任せします(笑)