『音色のお茶会』
「優しさなんかいらない」
どれだけの称賛を浴びても、どれだけの祝福の言葉を貰っても、そこに月森がいないのならばなんの意味もない。お前は俺が受けたちっぽけな称賛も祝福も喜んでくれるわけではない。
俺の演奏を聴きながら眉間に皺を作り、相変わらず感情に流されていると、そう言うだけだろう。
その表情に、その言葉に、俺はあえて反発するように弾き方を変えなかったのは、お前に誉められたいわけじゃないからだ。
だからといって俺の弾き方でお前に認めて欲しかったわけでもない。
むしろ逆だ。俺はお前に否定されることで、自分の音楽を感じることが出来た。
俺の弾き方に嫌な顔をする冷めた言葉が、俺の音楽を形あるものに変える。
賞賛も祝福も、俺はいらない。
月森からもたらされる、手酷い言葉が欲しい。
2009.11
拍手第4段その8。
お前の心に残る方法はそれしか知らないから。
ずっと俺を、否定し続けてくれ。
ちょっと痛い系の話を書いてみました…。
完全に、つっちーの片思いです…。
拍手第4段その8。
お前の心に残る方法はそれしか知らないから。
ずっと俺を、否定し続けてくれ。
ちょっと痛い系の話を書いてみました…。
完全に、つっちーの片思いです…。