? この恋が永遠ならば2

TeaParty ~紅茶のお茶会~

『音色のお茶会』

この恋が永遠ならば2(R18)

 初めて触れる土浦の体温は俺よりも高く、その熱さは俺の理性を徐々に溶かしていく。
 赤く色づく唇に舌を這わせると、その隙間から舌がチロリと揺れるのが見える。誘われるまま舌を滑り込ませれば、待っていたかのように絡みついてくる。
 熱い口腔内を味わい、歯列をなぞり、絡めた舌を吸い上げればくぐもった声が上がる。その声をもっと聞きたくて、俺は胸元へと手を滑らせた。
「っぁ…」
 指に当たる小さな突起をそっと摘まみ上げれば、甘い声が唇の隙間から零れ落ちた。転がすように触れ、やわらかかったそれが硬くなっていくのを指先で感じていた。
 その感触を楽しんでいれば、まるでもっとと強請るように舌が吸われ、背筋をゾクゾクとした快感が駆け抜けていく。
 深く絡ませた舌を解いて唇を離せば二人の間を銀糸が渡り、煌めいたままプツリと切れた。
「は、ぁ…」
 息をつく姿を見下ろしていれば、ゆっくりと目が開かれて情欲にけぶる瞳が俺を射抜く。
 そんな瞳を見せられたら、もう後戻りなど出来ない。何があっても俺は、この行為をやめることは出来なくなるだろう。
 それでもいいのかとその瞳を見返せば、挑発するかのように唇の端がわずかに上がる。
 その唇に触れるだけのキスを落とし、顎から首筋へと辿るように触れていけば、首が反らされて喉元が露になる。息を呑んだのであろう喉元が上下に揺れ、俺はそこに強く吸い付いた。
「っつ…」
 赤い痕がついたことを確認してから身体を下にずらし、まだ触れていないもう片方の胸の突起へと唇を寄せた。
「あっ、んっ」
 指で触れたときとは比べ物にならないくらい甘い嬌声が上がり、無意識なのかわざとなのか、土浦の手が俺の髪をくしゃりと握り締めてきた。
 唇で挟み、舌先で突き、啄ばむように触れていけば更に声が上がり、どこか切なげなその声が耳に心地いい。
「そこ、ばっか…、あっ、触んっ、っん、な…」
 切れ切れの言葉で訴えられるがそれを聞いてやるつもりはない。聞こえないふりをしながら唇で食むように刺激を与えれば、軽く髪を引っ張るような仕草で抗議してくる。
「刻み付けて欲しいのだろう…?」
 胸元に唇を寄せたまま上目遣いで土浦を見遣れば、眉根が切なげに寄せられた表情が目に映る。今までに見せられたことのないその表情が俺を更に煽る。
 胸への愛撫を再開すれば、声を出さないつもりなのか唇を噛みしめたのがわかった。そんな態度をとられれば無理にでも声を上げさせたくなる。
 それまで以上の刺激を与えるが、土浦は手で口元を押さえてしまい声を聞かせてくれない。そんな姿も俺を煽ったが、やっぱり声を聞きたい。
 その動きを止めて、指も唇も胸元からそっと離せば、もの足りなさそうな瞳が瞼の下から現れた。
「…っ」
 真っ直ぐにその瞳を見つめていれば、微かに目が逸らされ、口元が何かを言いたげに開き、また閉じられるのが指の隙間から見えた。
「声を、聞かせてくれ」
 そっと手を取り、指を絡ませてそのまま縫い止める。
 軽く触れるだけのキスをして空いた手を下肢へと伸ばせば、一瞬、驚いたようにその目が見開かれた。
 膝から内腿までを撫で上げると、身体に力が入ったのがわかった。
「月、森…」
 どこか不安上げな声で呼ばれ、俺は下がっていた視線を上げながら反応を見せかけている土浦自身へとそっと手を伸ばした。
「はぅ…」
 触れると同時に土浦の身体が跳ねるような反応を見せた。
 そっと包み込むように手を動かせばその動きに合わせて声が上がり、手の中のものは徐々に硬度を増していく。
「月…あっ、あっ、ぅん…」
 強弱をつけて追い上げれば、指を絡めていた手が強く握られ、首を振るその仕草と、張り詰めた手の中のものが限界を訴えてくる。
「もう、やばい、離、せ…。もう、月森っ、やだっ」
 切れ切れの訴えはきいてやれそうにはなく、俺はやんわりと握り締めることでそれを伝えた。
「我慢しなくていいから…」
 耳元でそっと告げながら更に激しく追い立てれば、その肩口に縋るように顔が押しつけられた。
「つきもりぃ…」
 くぐもった声に名を呼ばれ、そして身体を弓なりに反らした土浦の熱が俺の手のひらに放たれた。