TeaParty ~紅茶のお茶会~

『音色のお茶会』

「手製弁当(蓮梁)」*せいわ様リクエスト&タイトル*

「これ、蓮が作ったのか?」
「あぁ。梁太郎が俺の料理を食べてみたいと言ったから、頑張ってみた」
「って、初めてなんだよな? このクオリティの高さは何だよ…」
「いや、何度も失敗して、うまく出来たところだけを詰めてきたからそう見えるだけだ」
「それにしても美味しそうだな」
「いつも美味しいお弁当を作ってもらっているから、どうしてもお礼をしたかったんだ」
「俺は蓮に美味しいもの食べさせたいなって思って作ってるんだし、礼なんて…」
「初めて料理をしてみて、君は本当にすごいと思った。毎日あんな美味しいお弁当を食べられて、本当に俺は幸せだ」
「俺も蓮の弁当を食べられるなんて思ってなかったからすごく嬉しい。ありがとう」
「俺こそ、いつもありがとう。梁太郎のお弁当に比べればあまり自信はないが、食べてくれ」
「あぁ。いただきます。……うん、うまい。嬉しい」
「よかった。そう言ってもらえると俺も本当に嬉しい」
「俺のことばっか見てるけど、蓮は食べないのかよ」
「君の顔を見ているだけで、幸せ過ぎてお腹いっぱいなんだ」
「んなわけないだろ。せっかく蓮が作ったんだからさ。一緒に食べたほうがもっと美味いはずだし。ほら」
「え…?」
「あーん。ほら、早く」
「あー……ん。………美味しいな。じゃあ、俺もお返しに。はい」
「あむ。……うん、さっきより美味い」



2014.5
拍手第18段その5。
「俺は梁太郎のその顔を食べてしまいたい」

リクエスト内容は「蓮梁シリーズで蓮が手製弁当を作って梁太郎に渡す」
で、ちょっと腐気味でとの要望があったので頑張ってみたら、
砂を吐きたい気分になってきました(笑)
ん?でもこれ腐気味になっているのでしょうか?(ドキドキ)

というわけで、けふこえて、でした。
執筆はすんなりではなかったですが、楽しく書けました^^