『音色のお茶会』
「嵐が過ぎ去った後に」
事態は一体どちらへと向かって進んでいるのか
その日、俺の機嫌は特に悪かった。
朝から姉貴に愚痴を聞かされるし、普段ならしないはずのミスは繰り返すし、無性にイライラした気分で一日を過ごしていた。
そんな状態では何をしても上手くいくはずがなく、発散することの出来ないストレスが溜まりに溜まっていく。
たぶん絶不調っていうのはこういうことなんだろうと諦めかけていたとき、月森にバッタリ出くわした。
「土浦…」
久し振りに聞く、俺の名を呼ぶ声
何故か不自然に、逸らされた瞳
眉間に皺が寄ったのが自分でもわかったが、それは無意識ではなく俺の明確な意思表示だった。
数日前に言われた言葉も、目の前で見せられたその態度も気に入らない。
その一挙一動が気になって、いちいち反応してしまう自分の気持ちが気に入らない。
自覚なんかしたくない自分の気持ちを、自覚せざるを得なくなっていることに気付かされることが気に入らない。
誰が、誰を、好き?
気が付けば、俺は月森の腕を掴んでいた。
驚いたような、困惑したような、そんな表情がすぐ傍にある。
今度は俺が、自分自身に驚いて困惑してしまう。
俺は今、何をしようとした?
何でこの腕を掴んでいるんだ?
そう思って離した腕が、あの日と同じ強さで俺の腕を掴んでくる。
あの日と同じ真剣な瞳で、俺を真っ直ぐに射抜く。
ゆっくりと開いた口から、あの日と同じ言葉を告げられる。
やっぱり、月森は嫌なやつだ。
そう心の中でつぶやきながら、俺はそれとは反対の言葉を口にした。
風は優しく通り過ぎ、陽射しは明るく照らしている
拍手第9段その5。
お天気でいえば、雨のち快晴。というか、台風一過。
どうにか落ち着いたらしい最終話。
というわけで、お天気になぞらえてお話を作ってみました。
ぐるぐる→自覚→でも素直になれないない…
っていう流れは、相変わらずです^^;
お天気でいえば、雨のち快晴。というか、台風一過。
どうにか落ち着いたらしい最終話。
というわけで、お天気になぞらえてお話を作ってみました。
ぐるぐる→自覚→でも素直になれないない…
っていう流れは、相変わらずです^^;