『音色のお茶会』
「俺に息子さんを下さい」*せいわ様リクエスト&タイトル*
「何をそんなに緊張してるんだよ、蓮。俺の家に来るのは初めてじゃないだろう」「確かにそうだが、梁太郎のご両親にお会いするのは初めてだからな」
「だからってそんなに緊張することでもないだろうが」
「いや、大事なことだろう。俺は第一印象があまりよくないという自覚はあるんだ」
「確かにな。だが別に会うって言ったって家に居るだけで話をするわけじゃないんだから」
「そういうわけにはいかない。お会いするからにはきちんとご挨拶しておかないと」
「きちんとって、そんなに構えることでも…」
「やっぱり『俺に息子さんをください』だろうか」
「待て待て待て。それは違う。お前、何を考えているんだ」
「そうか。確かに“俺”はまずいな。そうすると僕に、か。気を付けないといけないな」
「いや、問題はそこじゃないだろう。何でそんな話になってるんだ」
「俺の真剣な気持ちをご両親に伝えるのは当たり前のことだ」
「当たり前じゃない。だから言わなくていい。っていうか、言うな」
「なぜだ。俺は梁太郎とのことを真剣に…」
「その気持ちは嬉しいけど。…嬉しいから貰っておくけど、気持ちだけにしておいてくれ」
「・・・・」
「なんだよ…」
「そんなに慌てた顔をしなくても、俺だってそのくらいわかっている。言ってみたかっただけだ」
「お前…冗談だったのかよ」
「冗談というより、梁太郎をくださいと、そう言うための覚悟が出来ているか試したかった」
「覚悟って…。そんなこと、ここで試すなよ。ビックリするだろうが」
2010.3
拍手第8段その1。
ところで君の覚悟は出来ているのか?
リク内容は「蓮梁シリーズで月森が土浦の両親に会う話」
だったのですが、微妙にずれているような…。
実際、会ったときにへろっと言ってくれちゃったりしたら
面白いのになぁって思ったりします。
拍手第8段その1。
ところで君の覚悟は出来ているのか?
リク内容は「蓮梁シリーズで月森が土浦の両親に会う話」
だったのですが、微妙にずれているような…。
実際、会ったときにへろっと言ってくれちゃったりしたら
面白いのになぁって思ったりします。