『音色のお茶会』
「恋愛に依存してみるのもいいかもしれない」
人を好きになる気持ちは自分では結構気が付かないもので、人に指摘されて初めて気付いたりする。嫌いだと言葉に出してやっと、本当はその気持ちが逆なのだと気付くこともある。
そして好きだと口に出せば、自分がどれだけ想っていたかを思い知って自分でも驚いてしまう。
気付いてしまうと、今度は好きだという気持ちでいっぱいになって他のことを考えられなくなる。
自分はどう想われているんだろうかと、そんなことを考え始めると音楽すら手につかない。
それが、自分とは正反対でまさか好きになるとは到底思えなかった人物なら尚更だ。
けれどそれが相思相愛の恋愛感情だとお互いが認め合えば、その先へ進むのは思った以上に早かった。
告白もキスもそれ以上も、どちらからともなく引き寄せ合って、急激に加速していく。
もうお互いが居なくなったら俺たちは生きて行かれないのではないかと思うほどだ。
お互いの気持ちも心も身体も、全て自分のものにしなければ気が済まない。
傍にいることが当たり前になってもまだ、それ以上にお互いを求め合う。
わがままになって嫉妬して執着して、そして同じ気持ちを返されて心が満たされていく。
それがどちらか一方の気持ちだけであったのならこの関係は長くは続かないだろう。
けれどお互いがお互いを必要とし、それがたった一人の相手だと思っているのだから問題はない。
俺たちはそこまで想い合える相手を、二人同時に間違えることなく見つけたということだ。
こんな風に人を好きになるのは初めてだから、それがいいことか悪いことかなんてわからない。
けれどこんなにも依存してしまうほど好きになったものなど、今までひとつもなかった。
だから今、この恋愛に依存する自分は信じられない気もするが、それもいいんじゃないかと思う。
2010.2
拍手第7段その8。
この恋愛は、一生手放せない。
どちら目線でも大丈夫な感じで書いてみました。
いつもとちょっぴり雰囲気が違うような気もしますが、
たまにはこんな二人もいいかなぁと思います。
というわけで、えけせてねへめれ、でした。
全体的にちょっと甘めを目指したはずなのですが、
出来上がってみるとそうでもない感じなのかも…。
そして独白多めです(ほとんど…?)
拍手第7段その8。
この恋愛は、一生手放せない。
どちら目線でも大丈夫な感じで書いてみました。
いつもとちょっぴり雰囲気が違うような気もしますが、
たまにはこんな二人もいいかなぁと思います。
というわけで、えけせてねへめれ、でした。
全体的にちょっと甘めを目指したはずなのですが、
出来上がってみるとそうでもない感じなのかも…。
そして独白多めです(ほとんど…?)