『音色のお茶会』
「今すぐKiss Me(蓮梁)」*せいわ様リクエスト&タイトル*
文化祭の後夜祭にて。「ねぇ、月森君がコサージュ持って誰かを探しているらしいよ」
「えぇ!!本当に!!」
「エントランスは、その噂で持ち切りだったよ」
「じゃあ、まだ誰に渡されたかわかってないんだね」
「そうなの。でも、月森君が渡しそうな人って…」
「うん。一人しか思い付かないよね…」
「ってことは、二人でワルツ踊るのかな?」
「うわぁ、見てみたい!!」
『月森君って、確か音楽科1年A組の…。いいこと聞いちゃったぁ~』
そして次の日。
「どうもー。普通科1年、報道部の天羽菜美でーす。実はお二人にお渡ししたいものがありまして」
「俺たちに?」
「渡したいもの?」
「はい。一部、新聞用に使わせていただきました。ご協力、ありがとうございまーす」
「っておい。言うことだけ言って帰りやがった…」
「何かを頼まれた記憶はないが、俺たちは何か協力しただろうか…」
「いや、初対面だしなかったと思うが…。ところで何が入ってんだ、この封筒」
「写真だな。文化祭の1日目に、梁太郎と一緒に演奏したときのものだ」
「あぁ、協力ってそういうことか。それにしては数が多過ぎやしないか…って、これ!!」
「後夜祭の写真も混ざっているみたいだな」
「混ざってって、これ、屋上の…」
「いいじゃないか。君と一緒に写っている写真は多いほうが嬉しい」
「そういう問題じゃない!ってまさか、新聞にこっちの写真は使われてないよな…?」
「俺は使われても構わないが」
「俺は構う!!」
そして1年後…。
「文化祭といえば、去年の新聞の写真はすごかったね」
「でしょでしょ~。あれは私が初めて撮った大スクープ写真だよ」
「それって月森君と土浦のワルツ写真だよね」
「あのときの新聞は一番、好評だったと聞いているよ」
「刷っても刷っても足りないくらい、大好評でした」
「学院の見学に来たときに貰ったパンフレットにも載ってました」
「私も見ました。すごく素敵な写真ですよね」
「あのパンフレットも報道部で作ったからね。ここはやっぱり載せとかなくちゃでしょ」
「今年の写真も楽しみにしてるよ」
「今年も予約してあるからさ、もうバッチリだよ~」
「予約…?」
所変わって屋上…。
「蓮、何見て…って、学院内でその写真は見るな!特にそっち!」
「あぁ、この写真は誰もいない場所でしか見ていないから大丈夫だ」
「そういう問題じゃない!」
「それに、ワルツの写真は今更隠したところで意味はないだろう」
「まったく、許可も取らずに使いやがって…」
「おかげで学院中で公認になれた」
「それはそうかもしれないが…。でも、今年は絶対、踊らないからな」
「逃げないほうが身のためだと思うが…。ほら…」
『こっちの写真は載せないであげるので、来年もよろしく~』
「な、なんだよこれ。いつの間に…」
「去年、貰ったときから裏に書いてあった」
「逃げられないとしたら…。蓮、今年はそれと同じことはするなよ」
「それとは?」
「言わせるな、それだそれ!」
「それとは、キスか?」
「んっ……って、今もするな!」
「するなと言われたら、したくなるのが心情だろう」
2009.12
拍手第5段その1。
その代わり、ワルツのときはしないと約束しよう。
会話のみですが状況はわかりますでしょうか…。
おまけに「ら」の続きなので未読ではわかりづらいかも。
それにしてもここの校風はラフ過ぎですね…。
リク内容は「もしもシリーズの蓮梁編の2人で
皆に公認になったきっかけ話」でした。
拍手第5段その1。
その代わり、ワルツのときはしないと約束しよう。
会話のみですが状況はわかりますでしょうか…。
おまけに「ら」の続きなので未読ではわかりづらいかも。
それにしてもここの校風はラフ過ぎですね…。
リク内容は「もしもシリーズの蓮梁編の2人で
皆に公認になったきっかけ話」でした。