TeaParty ~紅茶のお茶会~

『音色のお茶会』

「5秒以上」

 触れたいと、そう思った時にはもう触れていた。
 微かな吐息と温かなぬくもりが触れ合った唇から伝わる。
 長かったのか短かったのかわからないまま、そっと離れて目が合う。
「土浦…」
「月森…」
 お互いの名を呼び合って、もう一度キスをする。
 一瞬だけでは物足りないから。
 少しでも長く触れ合っていたいから。
 5秒まで数えて、その背に腕を回した。



2013.8.12
拍手第2段その5。
数えられたのは5秒まで。
あとは1秒でも長く触れていたい…。

ということで一から五までのお話でした。
片思いから甘々からポエムなものまで。