『世紀末のお茶会』
「スギデレラ~後日談~」2222Hit かなこさまへ♪
「ところで…。なんで12時に慌てて帰ったんだい?」「えっと、それはですね。・・・秘密です」
「コウサク~。それじゃ答えになってないよ」
「え、だって。12時になったら部屋に戻れって言われたんですよ」
「誰に?」
「魔法使いのツツミさんに」
「それで?なんでかって聞いたのかい?」
「はい、聞きましたよ」
「それじゃあなんで…」
「だから、秘密って言われたんですよ、ツツミさんに」
「…え?」
「秘密って言って教えてくれなかったんですよ」
「はぁ。そういえば僕も12時には気を付けてって言われたような気がするな」
「ヨウイチロウさんもなんですか?理由は聞きました?」
「いや、急いでいたから…」
「結局なんだったんでしょうね、12時って」
―――というわけで魔法使いのツツミさん?理由を教えてください。
「…。それは秘密です^^」
―――え?
「というのは冗談で、12時になったら魔法が解けてしまうからです」
―――でも魔法が解けてもタカスギさんはかっこよかったですよね?
「タカスギさんにかけた魔法は“かっこよくなる魔法”ではないですよ。ただ、衣装を用意しただけです」
―――だって、魔法が解けるって…。
「魔法が解けると御者のシキブ君は僕だけのシキブ君になるんですよv」
―――…。あ、そういうわけだったんですね。
「だって魔法なんかかけなくても、タカスギさんはかっこよくて、オガタ君はかわいいですからね^^」
―――そうですよね~^^
「でも、僕のシキブ君が一番素敵なんですよ♪」
―――はいはい…。
スギデレラ~後日談~