TeaParty ~紅茶のお茶会~

『音色のお茶会』  もしもシリーズ~蓮梁編~

香穂子の場合〔蓮と梁太郎編〕

「最近、日野からのメールがカラフルになった気がするのは気のせいだろうか」
「いや、たぶん、絵文字が多いからじゃないか?」
「それにメールの回数も増えた気がする」
「コンサートに向けて連絡することとか多いしな」
「そうか。回数が増えたのはわかるが、絵文字が増えた理由は何だろうか」
「それは俺にもわかんないけど。そういえば最近、日野にメールのことであれこれ聞かれたのが関係してるとか?」
「あぁ、そういえば俺も日野とメールのことで話をしたな。梁太郎もだったのか?」
「蓮のメールがそっけないとか、絵文字は使うのかとか、そんな会話だったな。蓮も同じ感じか?」
「似たようなものだな。梁太郎にメールで褒められて喜んでいた」
「そういえばあいつ、『今日のここどうだった?』ってよく聞いてくるな」
「気付いたところを全部並べて送ったら、『普段はそっけないのにひどい』と返ってきたことがあった」
「でも指摘したところはちゃんと改善してくるところがすごいよな」
「そうだな。日野の頑張りを見ていると俺ももっと頑張らなくてはと思う」
「確かに、日野に負けてはいられないな」
「というわけで、これから一緒に練習をするのはどうだろうか」
「もちろん、喜んで」



メールの話してたんじゃなかったか?
2014
蓮と梁太郎の会話。
香穂子の場合のはずが、結局、オチは蓮と梁太郎の場合に
なってしまいましたよ^^;