TeaParty ~紅茶のお茶会~

『音色のお茶会』  もしもシリーズ~蓮梁編~

何が欲しい?

「で。蓮は何を作って欲しいんだ?」
「何が、とは?」
「さっきからずっと、貰ったレシピ本を眺めてるだろう。希望があるなら好きなの作ってやるよ」
「あぁ。いや、そういうつもりで見ていたわけではないんだ」
「それにしては熱心に見てたじゃないか」
「お菓子とはこうやって自分で作れるものなのだなと、感心していたんだ」
「まぁ、お菓子作りはけっこう大変なものも多いけどな」
「それを作ってくれる梁太郎の気持ちが俺には嬉しい」
「な、何を急に真剣な顔で…」
「その気持ちに甘えて、マカロンをリクエストしてもいいだろうか?」
「え、あ、おお、うん、マカロンな。わかっ…わぁ」
「一緒に、梁太郎も…」
「んっ!」



本当に欲しいものはただひとつだから
2011.2.14
会話のみで。
こそっとバレンタイン続き物の最終話。
まぁ、ありがちですね。
そしていつもどおりの逃げです^^;