『音色のお茶会』 もしもシリーズ~蓮梁編~
お弁当箱
「あれ、土浦君、こんなところで何してるの」「昼休みだっていうのに呼び出しだ」
「災難だったね。そういえば森の広場で月森君が待ってたよ」
「あぁ、今から行くところだ」
「これから一緒にお昼? ってことは、その手にあるのはお弁当?」
「今日は天気がいいから外で食おうってことになってな」
「それにしてもずいぶん大きいね」
「そりゃ、二人分の弁当が入ってるからな」
「そっか、月森君の分と二つ持ってきてるんだ」
「いや、一つだぜ」
「え、だって二人分でしょ?」
「二つ作るのは面倒だから一つに二人分だ」
「えっ!」
(それって仲良く半分こってこと? ってその前に土浦君お手製!?)
「何をそんなに驚いてんだ?」
「い、色々と…」
そんなに驚くようなこと言ったか?
2009.6.10
梁太郎と香穂子の会話。
お昼は一緒にお弁当が当たり前の二人。
教室で食べてもひとつのお弁当箱で仲良く。
だから周りにバレバレな二人。
梁太郎と香穂子の会話。
お昼は一緒にお弁当が当たり前の二人。
教室で食べてもひとつのお弁当箱で仲良く。
だから周りにバレバレな二人。