『音色のお茶会』 もしもシリーズ~蓮梁編~
共に奏でる音色
学内で行われるコンクールの参加者に選ばれたとき、そのメンバーに梁太郎の名前がなかったことを不思議に思うと同時に、俺は少しホッとしていた。同じ舞台で競い合うことは奏でる楽器が違うのだからありえないことで、けれどこのコンクールでならばそれは叶えられるのだとわかっていても、君には俺の伴奏をして欲しかった。
君と一緒に奏でる音色で、コンクールの舞台に立ちたかった。
俺は君のチャンスを奪ってしまったのだろうか。そんな俺を君はどう思うだろうか。けれど、どう思われてもやっぱり君にしか俺の伴奏を頼みたくない。
君のピアノが最大限に響くような編曲をするから、伴奏者ではなく共演者とだと思っているから、だから俺と一緒にコンクールに出て欲しいと、そんな風に君に頼むのは俺のわがままだろうか。
競い合うよりも、共にありたいと思う
2008.12.24
蓮の一人称で。
月森君なら競い合うほうを選ぶような気がしますが。
この話の梁太郎目線も面白そうな気がしますね。
蓮の一人称で。
月森君なら競い合うほうを選ぶような気がしますが。
この話の梁太郎目線も面白そうな気がしますね。