『音色のお茶会』
「廊下ですれ違った瞬間に」
廊下ですれ違った瞬間、触れた指先が絡みつき、そして何もなかったように離れて行った。こんなことは前にもあった。そう思い出して心臓が高鳴る。
思わず振り返れば、それを待っていたかのような視線とぶつかった。
「一緒に帰らないか」
指に残る体温に、見つめる真っ直ぐな視線に、誘うような甘いささやきに、捕らわれる。
心ではなく、身体があの日を思い出す。
俺は抗うことなど出来ず、頷くことでそれに答えた。
2010.3
拍手第6段その9。
心が熱をはらむ
どちらの目線でも。
どちらにしても捉われていく感じ、というのは好きです。
というわけで、おこそとのほもよろ、でした。
特にこれといったテーマみたいなものは決めずに思いつくまま。
でも自分で考えたタイトルはちょっと長めに挑戦してみました。
拍手第6段その9。
心が熱をはらむ
どちらの目線でも。
どちらにしても捉われていく感じ、というのは好きです。
というわけで、おこそとのほもよろ、でした。
特にこれといったテーマみたいなものは決めずに思いつくまま。
でも自分で考えたタイトルはちょっと長めに挑戦してみました。